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決算概況・2026年3月期 第1四半期決算概況

詳細は「2026年3月期 第1四半期決算短信」をご覧ください。

  • 連結

連結経営成績 (%表示は対前期増減率)

(百万円) 2025年3月期 第1四半期 2026年3月期 第1四半期 増減率 (%)
売上高 26,176 55,555 112.2
営業利益 2,519 7,809 210.0
経常利益 3,328 8,001 140.4
親会社株主に帰属する四半期純利益 1,696 5,575 228.5

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連結貸借対照表(要約)

(百万円) 2025年3月期
(2025年3月31日)
2026年3月期 第1四半期
(2025年6月30日)
増減額
資産の部
流動資産合計 69,841 78,685 8,844
固定資産合計 29,112 28,338 △774
資産合計 98,953 107,024 8,070
負債の部
流動負債合計 26,770 33,348 6,577
固定負債合計 15,935 15,458 △476
負債合計 42,706 48,807 6,101
純資産の部
純資産合計 56,247 58,216 1,969
負債純資産合計 98,953 107,024 8,070

当四半期決算に関する定性的情報

1.経営成績に関する説明

当第1四半期連結累計期間における世界経済は、全体としては底堅く推移していますが、米国の関税政策に関連する影響はサプライチェーンの再編や貿易構造の変化等広範囲に及ぶことが予想されており、企業や各国政府は柔軟かつ戦略的な対応が求められる局面となっています。
我が国においては、2024年の訪日外客数が3,686万人となり過去最多を記録しました。更に今年4月に開幕した「大阪・関西万博」の影響により、今後も訪日客数の増加が見込まれています。こうした好調なインバウンド需要の拡大は、観光・エンタテインメント産業の発展を一層促進しています。中でも、コンテンツビジネスは映像配信の普及によりグローバル展開が加速しており、海外市場を中心に日本のIPの存在感が急速に高まっています。
このような環境下、当社グループは「すべての人に最高の余暇を」という企業理念のもと、持続的な成長と長期的な企業価値創出の実現に向けた歩みを着実に進めています。今期より「ウルトラマン」IPにおける長年のコンテンツビジネスの実績とグローバル展開の経験、アミューズメント機器事業における有力IP取得ノウハウおよび商品企画力、これらグループ各社の強みを有機的に連携させ、コンテンツのあらゆる領域においてビジネスを展開できる体制の構築を進めています。グループ各社のリソースを最大限に活用し、連携を一層強化することで、新規事業開発および既存IPの収益化に注力し、グローバルコンテンツ企業としての持続的な成長を目指してまいります。
コンテンツ&デジタル事業の中核を担う(株)円谷プロダクションでは、来期に迎える「ウルトラマンシリーズ放送開始60周年」のアニバーサリー企画に向け、当期より各種施策を順次発表してまいります。これに伴い、各パートナー企業と連携したライセンス商品やカードゲーム等のMD(マーチャンダイジング)展開に加え、新たな企業とのコラボレーションも積極的に展開してまいります。
アミューズメント機器事業では、本年5月に発表した3ヵ年事業計画の達成に向け、初年度の取り組みを着実に進めております。当第1四半期においては、有力IPを搭載した複数機種の販売が好調に推移したことに加え、前期に販売した機種の増産が業績に大きく貢献しました。中でも、新たにパチンコ・パチスロ化した『東京喰種』シリーズは、導入以降、トップ水準の稼働を継続しており、ファンおよびパーラーから高い評価を獲得しています。今後も、フィールズ(株)を中心に、市場のニーズに応える遊技機の安定的な開発・販売体制の強化を推進し、業界の発展に貢献してまいります。また、(株)エース電研では、フィールズ(株)との営業拠点統合による経営効率化を進めており、新規顧客開拓が順調に進捗しています。更に、全国12ヶ所の流通拠点を段階的に統合することで、コスト最適化および利益率の向上に寄与する見通しです。

この結果、当第1四半期連結累計期間の連結業績は、売上高55,555百万円(前年同期比112.2%増)、営業利益7,809百万円(同210.0%増)、経常利益8,001百万円(同140.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益5,575百万円(同228.5%増)となりました。

各事業セグメントの概況は以下の通りです。

コンテンツ&デジタル事業セグメント
(株)円谷プロダクションの第1四半期の状況は以下の通りです。
売上高は2,305百万円、うち主要なカテゴリ(ライセンス/MD(物販)/映像・イベント収入)の合計は2,281百万円(前年同期比7.3%減)となりました。
当第1四半期は、中国において「ウルトラマン」IPの高い人気を背景に、非正規品の出現が頻発しました。これに対しては、現地パートナーとの連携のもと、取り締まり体制の強化を図り、継続した対策を講じております。また、当第1四半期より開始したアリババジャパンとの業務提携を契機に、同社グループのプラットフォームを活用したグローバルECやインバウンドビジネスなど、新たな収益機会の創出に取り組んでいます。これにより、更なるブランド価値の向上を目指してまいります。
カテゴリ別の内訳は以下の通りです。

<ライセンス収入:1,395百万円(前年同期比20.0%減)>

短信表

<海外> 前述の影響を受け、中国からのライセンス収入が前年同期比で減少しました。一方、グローバルにおける流通網の開拓が奏功し、北米・アジア等からのライセンス収入は前年同期比で倍増しました。
<国内> 前年同期に計上された『グリッドマン』関連収入の反動減により、当期のライセンス収入は減少しました。



<MD(物販)収入:351百万円(前年同期比250.3%増)>

短信表

国内・海外ともに、自社企画商品の拡充によりMD(物販)収入が増加しました。


<映像・イベント収入:534百万円(前年同期比13.2%減)>

短信表

前年同期に計上された『ウルトラマン: ライジング』、『グリッドマン』関連収入の反動減により、当期の映像・イベント収入は減少しました。

(株)デジタル・フロンティアでは、細田守監督の最新作『果てしなきスカーレット』のCG映像制作の受注に加え、Netflix映画のVFX制作や大型アニメ映画やゲームソフトのフル3DCG制作の受託開発が順調に推移しました。

以上の結果、当第1四半期連結累計期間におけるコンテンツ&デジタル事業セグメントの売上高は3,541百万円(前年同期比1.6%減)、営業利益は443百万円(同57.7%減)となりました。


アミューズメント機器事業セグメント
フィールズ(株)では、有力IPを搭載した複数機種の販売に加え、前期に販売した機種の増産ニーズに対応した結果、当第1四半期の販売台数は約9.5万台となり、市場販売台数に占める販売シェアは約26%を記録しました。(当社調べ)これにより、同期間におけるトップシェアを獲得しております。また、第2四半期に向けては、メインタイトルとしてパチンコ1機種、パチスロ2機種を販売しいずれの機種も完売となりました。

以上の結果、当第1四半期連結累計期間におけるアミューズメント機器事業セグメントの売上高は51,703百万円(前年同期比131.9%増)、営業利益は8,177百万円(同297.4%増)となりました。

[遊技機販売台数及び主な販売タイトル]

短信表

[第1四半期の主な販売タイトル]

短信表

[第2四半期以降の主な販売タイトル]

短信表

その他事業
その他事業の当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高447百万円、営業損失8百万円となりました。


2.今後の見通しについて

上述の通り各セグメントの業績は順調に推移しており、2026年3月期の連結業績予想は5月13日公表の内容から変更ありません。

(注1)記載の数値は各社・各団体の公表値または当社推計によるものです。
(注2)記載の商品名は各社の商標または登録商標です。

3.財政状態に関する説明

  • 資産
    流動資産は、78,685百万円と前連結会計年度末比8,844百万円の増加となりました。これは主に売上債権の増加によるものです。 
    有形固定資産は、10,324百万円と前連結会計年度末比93百万円の増加となりました。
    無形固定資産は、2,338百万円と前連結会計年度末比221百万円の増加となりました。
    投資その他の資産は、15,675百万円と前連結会計年度末比1,090百万円の減少となりました。これは主に投資有価証券の減少によるものです。
    以上の結果、資産の部は107,024百万円と前連結会計年度末比8,070百万円の増加となりました。
  • 負債
    流動負債は、33,348百万円と前連結会計年度末比6,577百万円の増加となりました。これは主に仕入債務の増加によるものです。
    固定負債は、15,458百万円と前連結会計年度末比476百万円の減少となりました。これは主に長期借入金の減少によるものです。
    以上の結果、負債の部は48,807百万円と前連結会計年度末比6,101百万円の増加となりました。
  • 純資産
    純資産の部は、58,216百万円と前連結会計年度末比1,969百万円の増加となりました。これは主に利益剰余金の増加によるものです。